2018年1月27日から2020年12月31日へ

 

いつか、来ると思っていた「この日」。

こんなに早く来るとは、思っていなかった「この日」。

 

その知らせは、あまりに突然で。

週刊誌もネットニュースも事前に確保できなかったくらい、隠し通してくれてたことは良かったけど。それにしても青天の霹靂で。何が起こっているのか、理解すらできなかった。

 

彼らはいつも、天狗にならず、どんな大人気でも「有難い」と感謝し、いい意味でその環境に慣れることなく、「これは特別なこと」と言い続けていたから、コンスタントに新曲をリリースすること、レギュラー番組が多くあること、CMやドラマのお話が立て続くこと、毎年アルバムをリリースしてドームツアーを開催してくれることを、”当たり前”とは思っていなかったけど、まだまだ何年も続いていくだろうと、勝手に思ってしまっていた。zeroの翔さんの言葉を借りるならば、頂点から降りるのは、まだまだ先の話、彼らはまだ頂点を目指して上り続けている最中だと思い込んでいた。

 

何よりも、一番悔しくて悲しかったのは、我々ファンはそんな話が水面下で行われていたことに、微塵も気づいていなかったこと。もちろんプロとして、絶対ばれないようにしてくれていたんだろうけど。ちょっと、寂しかった。どなたかが、「私たち6人目の嵐なのになんの相談もされていない」とツイートされていて、そうそうそれそれ、と思いました。

それどころか、彼らは、あんな話し合いの最中でも我々にいつもと変わらぬ笑顔を届けてくれていた。なんて人たちだろう。。。。胸がいっぱいになりました。この件についての話し合いのために、メンバー同士で集まったり、お互いの家を行き来していたのに、そのたびにしっかり面白エピソードを生成しては、アウトプットまでもしてくれる。「お前らどんだけ仲良しなんだよwww」って、楽しく見ていたのが、ものすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。今まで何も気づいてあげられなくてごめん。いや彼らは気づかせたくなかったんだろうけど、それでも、何も知らなかったことがファンとしてとても悲しかった。

話し合い中はともかく、決断してから発表までの間、いったいどんな気持ちで、ファンの前に立ち続けてくれていたのだろうかと、彼らの気持ちを考えるとまた泣けてくる。ちょっとくらいいつもと違うことが起きても、「まあ周年だからな」で済ませていた安易なオタクでごめんなさい。きっと、彼らが抱えているものは、私たちには計り知れないくらい大きなものだったのに。

 

 

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と、ここまでが、第一報FC動画を見ての思いでした。

ここまで彼らを追い詰めてしまったのは、ファンの期待が大きすぎたせいだろうか。我々が求めすぎなければ彼らはゆっくりでも活動を続けられたのではないか。

リーダーが休むというのははっきりわかったけど、4人はどうするのだろうか。

驚きと、寂しさと、孤独感と、絶望感と、不安と、悔しさと、それでも嵐を守ってくれた感謝と。色々な感情がぐちゃぐちゃになって、ただただ涙を流すことしかできませんでした。

そこから会見を見て、出だしこそ現実を突きつけられたようでつらかったけど、なんで笑って見ていたんだろう。ここ数年、色々な人の引退会見とか脱退会見とか目にしてきたけど、こんなに笑顔溢れる会見した人たち、いた???

会見が始まる前に記者に対して「本人たちが笑顔で進めたいと言っているので笑って大丈夫」という趣旨の説明がされたことも明かされていたけど、それにしたって、本当に凄い。大野さんの意志について説明が終わり、メンバーの反応はという第二問でいきなり「ひっくり返りました」「ひっくり返ってたね!」と笑いをとる櫻葉。どんな深刻な顔して見ればいいの・・・と構えていた数分前の自分、どこいった。普通に笑ってる。

ずっとこんなテンションの会見を見て、私たちが今まで見ていた彼らは、決して嘘ではなかったんだなと思えました。

先ほども述べたように、こんな話し合いをしながら、決断後も、しばらくは誰にも明かさずに今まで通りテレビに出てコンサートをしてくれていた彼ら。あれは作ったものだったのか?と疑ってしまってごめんなさい。シリアスな話をしてたって、どんな状況でだって、笑っていられるのが、彼らの魅力なのに。最初に打ち明けられた時に、「ニノの誕生日祝って、いつも通りの話して終わりました」って。やっぱりそういうグループなんだよね。って。今まで彼らが見せてきてくれた笑顔も、言葉も、全部嘘ではなかったんだと、一安心出来た会見でした。

そしてやっぱりミラクル相葉君、いったん休むことを公表する会見だというのに、リーダーに「また世界中に嵐を巻き起こしますか」って言わせちゃう。いやいやデビュー会見かよっ!!!それこれから活動する気のある人が言うセリフでしょ!!!ってツッコみつつ、内心、休んでる間にどこかへ放浪してそのまま帰ってこなくなってしまうのではないかという不安も、少しだけ救われました。彼の性格とか、デビュー前から辞めようとしてたことを思えば、全然普通に考えられることだったから。これはフェードアウトのお知らせではないんだと、本当に安心できました。

ファンもマスコミも多くの方が述べている通り、本当に5人の仲の良さが滲み出てくる会見で、心の底から「この人たちのファンで良かった」と思えたし、今まで以上に胸を張って「私は嵐のファンです」と世の中に向かって言えるな、と、心底彼らを誇りに思っていました。

 

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最終的に、一番の安心をくれたのは、翌日のnews zeroでした。

第一報の動画を見て、他人事のように感じていた話が、会見を持って現実味を帯びて突きつけられ、月曜日にワイドショーも新聞も埋め尽くされている様子を見て、やっと、「本当のことなんだ・・・」と痛感し、2021年以降の未来が見えなくなり、解散や脱退でなくてよかったと思える一方でやはり心に残る絶望感は否めませんでした。

 

23:00、生放送に登場した彼は、笑顔で、「なんでも聞いてください!」と一言。

あれだけ会見でなんでも聞かれたのに、まだ聴きたいことがある我々がいて申し訳ない気持ちと、それを受け入れてくれる彼の心の広さにまた涙。

さらに、会見では「全員が納得する着地点を時間をかけてでもまとめることが自分の役割」だと語り、どのような経緯だったのか、客観的な説明に徹していた彼が、個人としての思いを述べてくれた場でもありました。中でも嬉しかったのは、「復活はあります」と明言してくれたことと、「個人としての仕事は大募集」と営業してくれたこと。普段あれだけ言葉に気を付けている彼が、「復活したい」とか「僕個人の思いとしては」とか、そんな言い方じゃなくて、はっきりと、「復活はあります」と言ってくれたこと。こんなに心強いメッセージはありません。復活を約束してくれた瞬間、真っ暗になっていた2021年以降に、急に光が差した気がしました。そして、個人のお仕事を約束してくれたこと。もちろんオファーあっての話だから「やります」とは言えないんだろうけど、「やる気はあります」と言ってくれたことは、すなわち、「嵐」が復活することを明示してもいるなと感じました。彼らは日ごろから、「嵐だから個人の仕事がもらえるし、個人の仕事は嵐に還元するためにやる」と言っていたわけですから、もし彼らに「嵐」が復活する選択肢がなければ、きっと個人の仕事もいったん止めるのではないかと勝手に想像していました。そんな中での「個人仕事大募集」は、なんなら「復活後の嵐はもっとすごいぞ」と言われているような気さえしました(こういう期待がダメなんだよね、気を付けます)。でもきっと、メンバーが活躍している姿が変わらずあることで、リーダーも戻りたいって思ってくれるんじゃないかとも期待・・・しない。期待はし過ぎない!!!

 

また、zeroで明かしてくれた会見前の話。「何かあれば全力でフォローするから安心して」と声をかけたこと。もうなにこれ。なんていい人たちなの。本当に彼らには、「信頼」と「尊重」が似合う。「仲良し」って言われることが多いけど、趣味も価値観も全然違う人たちだから、「仲良し」だけではないんだよな。自分と異なる価値観でも尊重し100%の信頼を置けるから、あのチームワークが生まれるのだと、この一件で思い知らされました。

 

 

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いつか、来ると思っていた「この日」。

こんなに早く来るとは、思っていなかった「この日」。

 

もっと暗いと思ってた。もっと何日も泣き続けると思ってた。

もう彼らの笑顔は見られないと思っていた。

でも、想像していたものとは全然違う日でした。

驚いたし、泣いたし、もう無理だと絶望したけど、

彼らの笑顔はあまりに早く見られたし、求めていた言葉をすぐにくれたし、不安に思うことは何もなかった。

これが彼らの「誠意」なのだと。

 

受け入れた、つもりです。でもまた、何かをきっかけに、嫌だと叫ぶかもしれない。

そんな時、今の感情を思い出して、受け入れてあげなきゃいけないんだと、自分自身への言い聞かせも込めて、この記事を書いています。

 

#大野くんの夏休み

 

いいじゃん。デビューしてから20年間、めまぐるしく変わる芸能界で、走り続けてきてくれた。嵐が嫌になったわけでも、仕事が嫌になったわけでもない。ちょっとだけ、休みたいんだ。いい加減、私たちが、彼らのわがままを聞いてあげないと。

2年の猶予期間。20周年を迎えるこの2年間。彼らがどんな「打ち上げ花火」と「線香花火」を企んでいるのかわからないけど、まずはあと2年、一緒に走り抜けるよ。

 

そしてまたいつか、「ある日」がくることを願って。

少しだけ期待をさせてください。

いつまでも待っています。